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空警2000 (航空機) : ウィキペディア日本語版 | KJ-2000 (航空機)
KJ-2000(空警2000)は、中華人民共和国がIl-76を母機として開発した早期警戒管制機。同様にIl-76を母機とする早期警戒管制機としてはA-50が存在するが、本機のシステムは中国にて開発された。NATOコードネームはメインリング。 == 概要 == KJ-2000の機体はA-50と同じIl-76MDで、ロシアから購入したものである。これに、イスラエル製のEL/W-2090 Palcon(Phased Array L-band Conformal)フェイズドアレイ・レーダーを搭載する予定で、1999年からイスラエルへ改修作業に出していた。だが、アメリカの圧力により改修作業は中止され、どうにか機体は返還されたもののレーダーは調達できず、1990年代以降中国企業がレーダー設計局と共同開発した成果に基づき、第38研究所が開発したK/LLQF01を搭載する〔PLAAF claims KJ-500 AEW&C aircraft is 'indigenous' design 〕。このレーダーはアクティブ式のAESAレーダーであり、これを3基三角形状に配置した事でE-767やA-50など他国のAWACSとは違い、レドームは回転を必要としないためロートドームを採用せず固定式なのが特徴。戦闘機サイズの目標を低高度哨戒で470km、高高度哨戒で1,200kmの距離から探知でき同時に60-100個の目標の追尾が可能であるとされる〔央视曝空警-2000试验平台 公开雷内部达结构 〕。レーダーは故障が多く機能していないという噂があったが後述にあるように震災救助の時に航空機の管制を無難にこなしている。 KJ-2000は初期は問題が多かったが、度重なる改良によって性能は限りなくイスラエルのEL/W-2090に近づいていると評価されている〔航空ファン 2015年 1月号〕。
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